2008年10月2日木曜日

手術と入院

先週1週間入院していました。

体調が急変したのは9月22日の夜。友達とご飯を食べている途中、歩くのも辛いほどの腹痛に襲われ病院へ。そこでレントゲンを撮ると消化器官が完全にストップしていることがわかり、9月23日午前0時、再び救急病院へ搬送される。CTスキャンを撮るけど何も映らず、胃が動かないので鼻から胃に管を入れて中のものを吸い出す機械を乱暴に取り付けられ、痛さと不快さと不安で半分パニック状態。ただ痛み止めを打たれ泣くことしかできずにいると、先生が来て、このままだと原因がわからないので手術してお腹の中を見る必要があると告げられる。

手術…ここで?

手術なんかしたことないうえに腹の手術、しかもここはハワイ。
まったく予想してなかった展開にもう完全にパニック状態。幼稚園児のように泣きじゃくりながら、なんとか手術しないで済む方法はないのか、日本に帰ってからじゃダメなのか聞くけどダメだという。観念して、今度は手術の方法から危険性、先生の経験をしつこく聞く。過呼吸になるほど泣きながら、おぼつかない英語で何度も質問を繰り返す自分に丁寧に対応してくれる先生を信用して、手術することに。

午前7時、泣きすぎと痛み止めで何が何だかわからないまま全身麻酔が打たれて意識は闇の中へ。

午前11時、目が覚めるとそこは病室で体中に管がついていて、全身が痛いのに声が出なくて、何もわからなかった。その日は全身の痛みと薬と手術後の熱でずっと寝たり起きたりしていた。驚いたのは、起きた時からモルヒネのボタンが手に持たされていて、痛かったら自分でそれを押してモルヒネを投与していいと言われたこと。看護婦さんに、なるべく我慢した方がいいのか聞いたら、「取り過ぎて悪いものじゃないから痛かったらすぐ押していい」と言われた。ほんとか?夕方、大学院の友達が来てくれてけど、何もできずにひたすら泣きながらかすかにThank youと繰り返した。

入院2日目。朝ようやく先生が来て手術の結果を聞く。腸閉塞で小腸の一部を切除したらしい。少し意識がはっきりし始め、それにともなって痛みがもっと現実的になってきたころ、日本からママが来てくれた。本当にありがとう。

入院3~5日目。激痛を伴いながらもやっと消化器官が動き出す。腹痛と下痢との闘いの日々。5日目にご飯を食べる許可が出て、いきなり昼にとんかつ、夜にミートソーススパゲッティが出て、食べてみたらやっぱり消化できなくて大変なことに。 これは朝ごはん。

でも1日1日ほんの少しずつ回復していきました。 人間の回復力ってすごい。歩く練習も始りました。


退院の日。朝から退院する気満々で用意するけどなかなか先生が来ない。

会計係の人が来て、今回の手術と入院でかかった費用が総額600万円くらいだと告げられる。私の入っていた安い保険じゃその1/10もカバーしてくれないし、頼りにしていた日本の保険も基準が日本の医療費なので払われるのはやはり1/10程度。請求書の明細を見て、すっかり顔面蒼白。変な汗が出てきて、思わず、「こんなに払えない。保険もカバーしてくれない。」と言ったら「うん、わかった。じゃあFinancial assistanceの申込用紙持ってくるね。これで書類揃えて送れば40-70%免除になるから。」とあっさり言われた。そういうのがあるなら早く教えて…。入院してからずっと不安の種だったのでかなり心の負担が軽くなる。海外旅行保険の大切さを身をもって実感しました。

午後5時、ようやく先生が来て、「ごめんごめん。バイクレースに出てて遅くなっちゃった。」って笑顔で言われた。さすがアメリカ、というかハワイ。退院後の注意事項とか軽い説明を受けて晴れて退院。久しぶりに家に戻れて自分の痩せこけた顔にびっくりしたけど、やっぱり家がいちばん。急に元気になった気がしました。

今回のことでたくさんの人に心配かけてしまってすみません。でもいまは順調に回復中です!学校も来週から行けそうです。これから学校に戻ったら遅れを取り戻すのが大変だけど、健康に気をつけてマイペースに頑張ろうと思います。写真は手術してくれた先生と。

0 件のコメント: