2008年11月13日木曜日

カウンセリング体験


ハワイ大学には、日常生活の中で様々な問題を抱える生徒のために無料でカウンセリングをしてくれるCounseling and Student Development Centerというのがあります。日本でカウンセリングと言ったら極度に精神が病んでる人が行くものという感じがするけど、アメリカの人はちょっとしたことでよくカウンセリングに行く。アルコール依存症や鬱病なんて深刻な問題じゃなくても、失恋した時やカップルの関係がマンネリ化した時もカウンセリングに行きます。

9月末の手術以来物事がなかなか思い通りに進まなくて、先週ついに電話中に泣き出した私に、大学院の友達が「カウンセリングで言いたいこと全部吐き出してきたらすっきりするよ」と教えてくれたので、早速アポイントメントをとって行ってみることにしました。

最初に結構な時間をかけてコンピューターのアンケートに答えます。アンケートの内容は自分が抱えている問題についての質問で、その中には「ドラックに依存しているか」「自分の性別について混乱しているか」などのかなり深刻な項目があった。その時点で、自分の問題なんて人様に話すに足ることなんだろうか?という疑問を抱いてしまったけど、とりあえず続行。私を迎えてくれたのは囁くような静かな声で喋るクリスという若い女性のカウンセラー。

立派な個室に通されて「イスに座って楽にしてね」と言われ、泣きだした時のためのティッシュまで用意されて、どこからでもどうぞって感じで向き合われたけど、何から話していいのかわからず。カウンセリングは初めてなので何を話したらいいのかわからないと言ったら、現在の私の状況についていろいろと質問して、私の抱えている問題を理解してくれようとした。
話し始めると、自分の言葉ひとつひとつに、クリスがその囁くような声にありったけの同情心を込めて「あなた大変ねぇ」「わかるわぁ」と繰り返すので、なんだかよけいに自分が可哀相になってきた。これは気分が沈んでるときには返って良くないのでは?最初は彼女の示してくれる深い同情心に感動したけど、最終的にクリスの慈愛に満ちた視線に対して、私はそこまで可哀そうじゃない!っていうちょっとした反抗心が芽生えてきてしまった。そこでセッション終了。赤の他人に心を開くというのはなかなか難しいな。

やっぱりどんなことがあっても最終的に問題を解決できるのは自分しかいないんだなと改めて思いました。でも全く知らない第3者に話を聞いてもらうことで自分自身を客観的に見直せるという点ではカウンセリングもいいと思う。
なかなか貴重な体験でした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

自分で「この悩みはいま現時点では発生してない!」と知覚した時点でだいぶ悩みからは開放されてると思う。おめでとう!自分の考えは自分自身と一心同体ではないことに気づいたんだもんね!
私はスピリチュアルな存在(天使とか、だるまとか、石でもなんでもいいんだけど)に悩みを押し付けて心の外に出すようにして、安心を身体に入れるようにしてるよ!メンタルタフネスはすごく大切。がんばろう!

匿名 さんのコメント...

カウンセリングの感想が、やっぱり自分で解決しるしかない!って(笑)
that's true though!